約8割が自分の健康状態を「よい」と認識 『都民の健康と医療に関する実態と意識』の結果(東京都)
2020年12月16日
東京都はこのほど、令和元年度東京都福祉保健基礎調査「都民の健康と医療に関する実態と意識」の結果を報告書にまとめ、公表した。
食生活や運動、飲酒や喫煙などの状況や意識のほか、悩みやストレスの有無、特定健康診査・特定保健指導の状況などについてアンケートを行った。
食生活や運動、飲酒や喫煙などの状況や意識のほか、悩みやストレスの有無、特定健康診査・特定保健指導の状況などについてアンケートを行った。
東京都の「都民の健康と医療に関する実態と意識」は平成21年度から行われており、平成26年度に続き今回で3回目。調査対象者は都内に居住する6,000世帯、満20歳以上の世帯員で、有効回答数は3,283世帯、5,627人だった。
第一部では世帯と世帯員の状況として、基本情報のほか「世帯における医療機関の受診状況」、「休日・夜間の医療機関の受診の有無と受診の際の交通手段」、「緊急時の対応」などについて調査。第二部で「健康と医療に関する実態と意識」について調べた結果をまとめている。
約8割が自分の健康状態を「よい」と認識
健康づくりの状況では、自分の健康状態について「よい」「まあよい」と回答した人が約8割を占めた。1日に食事のうち主食、主菜、副菜をそろえた食事をしているかどうかについては「1日2食はそろえている」が最も多く35.4%。「3食ともそろえている」は18.3%で、60歳代以上の割合が高い。一方、朝食の有無について聞いた設問では「食生活・生活習慣改善意欲」、「悩みやストレスの有無」、「睡眠時間の充足」別でも関係性を調べている。
例えば、食生活・生活習慣改善意欲が「十分にある」と答えた人の74.5%、悩みやストレスが「ほとんどない」と答えた人の76.7%、睡眠時間が「十分足りている」と答えた人の75.3%が「朝食は必ず食べる」と回答。
一方、改善意欲が「まったくない」、悩みやストレスが「よくある」、睡眠時間が「まったく不足している」と答えた人で「朝食を必ず食べる」と回答したのはいずれも約半数にとどまった。
また喫煙状況については、喫煙経験者の現在の状況を見ると、「毎日吸う」が前回調査の平成26年度より約4ポイント減少して35%。「今は(この1カ月間)吸っていない」が約2ポイント増えて58%だった。
一方、現在たばこを吸っている人の禁煙意欲については「やめたい」「できればやめたい」が42%で、前回調査に比べて約10ポイント少なくなっていた。
特定健診受診者の半数以上が脂質異常や高血圧などで指摘
40 歳以上75歳未満の3,405人に特定健康診査や特定保健指導の状況について聞いた結果では、過去1年間に特定健康診査を受けた割合は72%。受けなかった人に聞いた理由では「医者にかかっているから」、「現在、健康に問題はなく、必要性は感じないから」、「忙しかったから、時間がとれなかったから」の順に多かった。また特定健康診査を受けた人のうち、肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常の指摘を受けた人の割合は51.8%で、指摘内容では「脂質異常」が一番多かった。指摘ありの人のうち、特定保健指導を受けた人は25%。受けなかった人の中で「指導の案内がなかった」人が38%を占めた。
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