中年期の健康運動の考え方 〜ありたい体と心を創る〜
(保健指導リソースガイド 連載)

2018年07月12日
 連載女性のライフステージと、体と心の健康運動(前田 有美/ブレインラボカマクラ 代表、パーソナルフィットネストレーナー(NESTA認定)、健康運動指導士(健康・体力づくり事業財団認定))の第3回を公開しました。
 今回は、中年期(40〜64歳)の健康運動の考え方をご紹介します。

 平均寿命の延伸、医療技術の革新などに伴い、昨今、頻繁に「人生100年時代」と言われています。100年時代の人生戦略に関するビジネス書がベストセラーになっていますが、「人生100年」というキーワードは多くの世代の眼に止まる機会となっています。今の生き方や生活の現状を鑑み、そして、これからの生き方について考え、行動していこうという意思の表れかもしれません。

中年期、改めて考える「自身の健康」

 さて、人生100年として、中年期(40〜64歳)にフォーカスを当ててみましょう。この期間は約25年ですが、まさしく、人生の折り返しに差し掛かる時期になります。折り返しを経て、自分の人生を「新たに」あるいは「改めて」デザインし(例:私は○○な毎日にしたい、私は○○(誰)と○○をして過ごしたい、私は○○すると時間を忘れて楽しむことができる、私は○○をして今まで以上に元気に幸せになりたい)、その実現に向けて、「ご自身の健康」を創り上げていく絶好の時期だと私は考えています。

 しかしながら、後にご紹介しますが、女性にとっての中年期は、心身および環境の変化が多くかつ激しい時期といっても過言ではありません。そこで、女性の中年期に生じるイベントを様々な観点から全体的に捉え、理解することが大切になります。なぜなら、中年期の25年間を自分自身が望む健康な姿や体と心の状態を創る備えをし、可能であれば、少しずつありたい姿で行動していく期間にして頂きたいからです。


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