糖尿病学会でウォークイベントを開催 特別な運動でなくとも効果的
2018年06月13日
日本糖尿病学会とノボ ノルディスク ファーマは、「糖尿病の克服」を目指したラン&ウォークイベントを、5月25日に東京で開催した。
運動は糖尿病治療の基本
第61回日本糖尿病学会年次学術集会とノボ ノルディスク ファーマは、年次学術集会の併設プログラムとして、5月25日にラン&ウォークイベント「Changing Diabetes Sunset RUN & WALK in Tokyo」を共催した。
同イベントは、糖尿病治療に欠かせない運動療法の実践と普及、健康増進を目的に行われている。2010年の年次学術集会から開始して、今回で8回目を数える。
イベントには学会参加者とその家族、330人が参加し、準備運動としてのラジオ体操、そして、ウォーキングやランニングを通して、糖尿病治療の基本である運動療法を実践した。
参加者は、徳川家の菩提寺として有名な増上寺周辺の緑豊かなコース(3.3Km)を、ライトアップされた東京タワーを思い思いに眺めながら、ウォーキングやランニングを行った。
ウォーキングで血糖値が下がる
ウォーキングなどの運動により、ブドウ糖や脂肪酸が消費され、血糖値が低下する。運動を続けると、血中のブドウ糖の量を調整するインスリンが効きやすい体質になる。
運動にはほかにも「体重が減る」「血圧が下がる」「中性脂肪が減る」「心肺機能が向上する」など、さまざまなメリットがある。透析療法を受けている人でも、適度な運動により透析効率が上がるという報告がある。
体が消費しているエネルギーのうち、大きな割合を占めているのは日常生活での動きだ。運動が苦手な人や、運動をしたくても忙しくてできない人などは、日常生活の中でこまめに動くことでも消費エネルギーを増やすことができる。
「掃除」「子どもと遊ぶ」「外に出る」「階段を使う」「コピーは自分でとる」などを習慣も、積み重ねればかなりのエネルギー量になり、血糖や体重のコントロール効果を期待できる。
運動は特別なものでなくとも効果がある
ただ歩くだけでも効果がある
「現代の日本には運動をする習慣のある人とない人の格差があると感じています。運動をしない習慣は、食べ過ぎや不規則な生活など、負の循環につながりやすい」と、宇都宮先生は指摘する。
ノボ ノルディスク ファーマ
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