成人期の健康運動の考え方 〜体と心を感じる習慣づくり〜
(保健指導リソースガイド 連載)

2018年06月08日
 連載女性のライフステージと、体と心の健康運動(前田 有美/ブレインラボカマクラ 代表、パーソナルフィットネストレーナー(NESTA認定)、健康運動指導士(健康・体力づくり事業財団認定))の第2回を公開しました。
 今回は、女性の成人期(20〜39歳)における健康運動の考え方をご紹介します。

 女性の成人期(20〜39歳)においては、比較的早い時期に多くの方が学校を卒業し、就職するライフイベントを迎えます。また、この時期に結婚する方、出産する方、出産後に育児や子育てに専念する方もいれば、一定期間の育児休暇の後、復職する方もおられます。他にも、ご自身の仕事のキャリアをアップさせるため、新たな学びや深い学びをする方も最近は多くなってきました。

 女性の成人期は、大きな複数のライフイベントを通じて、生き方や日々の生活に変化が生じやすい時期ともいえます。そのため、1日24時間、1週間7日、1年365日と様々な時間単位で考えても「忙しい」と感じる、あるいは感じた方が多いのではないしょうか。

成人期に多い自覚症状 〜肩こり、腰痛、脚のむくみやだるさ〜

 成人期の女性に多い自覚症状としては、肩こりや腰痛、脚のむくみやだるさなどが挙げられます。

 肩こりについては、平成28年の厚生労働省の国民生活基礎調査〔性・年齢階級・症状(複数回答)別にみた有訴者率〕で報告されていますが、20〜29歳、および30〜39歳の女性は、自覚症状の1位に挙げており、人口千対で98.0および130.1を占めています。肩こりは、仕事やプライベートでの長時間のパソコンやスマートフォン操作、そして重い荷物を肩で持つことで起こりやすくなります。


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