ノルディックウォーキングで体力づくり

2012年01月05日
 横浜市は、運動や食などを通じて市民に楽しみながら健康増進に参加してもらう成長戦略「100万人の健康づくり」を実施している。このほどみなとみらい21地区で、「ノルディック サンタ ウォーキング」を開催した。
ノルディックウォーキングは全身運動
 横浜市は、10年後に市民の4人に1人に当たる96万人が65歳以上の高齢者になると予測している。市が取り組む「100万人の健康づくり」は、高齢者などに健康を維持し地域活動にも参加してもらう環境を整備するために計画した成長戦略。中期4ヵ年計画の最初の年にあたる今年は、市民が楽しみながら参加できる健康促進を目的としたイベントを企画した。

 ノルディックウォーキングは、両手にスキーのストックのようなポール(杖)を持って歩くスタイルのウォーキングで、名前の示す通りスキーの盛んな北欧で考案された運動。もともとは夏にスキーの代わりに行うトレーニング方法として普及した。

 通常のウォーキングは下半身が中心の運動になりがちだが、ノルディックウォーキングであれば、上腕や肩の筋肉も十分に使い、ウォーキングを全身運動として行える。

 ポールを支えにして歩くので、上り坂や下り坂では股関節や腰、膝の負担が少なく転倒予防にもなる。生活習慣病対策や介護予防のほか、肥満対策、姿勢矯正、リハビリなどを目的に参加する人が増えている。

 当日は、サンタクロースの姿に仮装したノルディックウォーキングの愛好家約115人、公募による一般参加者約65人が、横浜市西区のクイーンズパークに集合。

 「ノルディック サンタ ウォーキング出発式」に参加した計180人の参加者に、フィンランドから来日したサンタクロース財団公認のサンタクロースより応援メッセージがおくられた。

 サンタクロースの見送りで出発し、パシフィコ横浜円形広場プラザ?臨港パーク?赤レンガパーク(折り返し)?新港パークという約4キロのコースをノルディックウォーキングで移動した。

 参加費は、東日本大震災をきっかけにサンタクロースワールドジャパン(フィンランド政府公認のサンタクロース財団 日本支部)を中心に設立された一般社団法人「サンタこども基金」に全額寄付され、被災地の子どもたちへの支援に充てられた。

 主催する横浜市健康福祉局企画課長の佐藤広毅さんは「横浜市は健康長寿日本一を目指しています。糖尿病など生活習慣病をおもちの方もたくさんおられますが、今後も地域の身近な施設を活用し、1人ひとりの体力や障害の状況などに合わせて継続的に運動に取り組める環境づくりを進めます。楽しみながら“食”や“運動”の習慣が身につき達成感を得られる機会を提供したい」と話す。

100万人の健康づくり始動! 健康づくりキャンペーンを実施します。(横浜市)