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5. こころの病気への運動指導
 うつや自律神経失調症などの方が増えている中、そういった方を対象とした、 体からアプローチするリラクゼーション法の指導要請も今後増えてくるものと思われます。現時点では、企業などで、「メンタルヘルス」として講義やワークショップのような座学主体で行われている場合が多く、漸進的筋弛緩、ストレッチ、呼吸法、自律訓練法などは二次的に取り入れられている感があります。
 しかし、医学の運動療法のテキストにも記載されていますが、うつに関しても、運動実践はかなり効果的な改善方法なのです。私も、現在までかなりの回数指導させていただいておりますが、ストレスフルな受講者の方に、たいへん喜んでいただいています。

(1)運動指導の留意事項
  • あくまでも、リラクゼーションや健康運動指導の範囲内での範疇で行われるもので、治療として行われるものではないことを認識する。
  • 指導励ましたり、無理強いしたり、頑張ってとは言わない。
  • マイナス言葉は用いない。
  • 楽しく、くつろげるような雰囲気づくりに留意する。
  • 運動のやり過ぎ、オーバートレーニングを執拗に注意する。
(2)リラクゼーション運動プログラム
  • 基本的には、一般を対象とした健康運動プログラムでよいと思われますが、そこに、リラクゼーション系、マッサージ系、ペア系のプログラムの時間を多くとることが有効です。または、ウォーキング、筋トレを省いて、シンプルに「リラクゼーション」として行うことも良いと考えます。
  • 通常のウォーミングアップストレッチ、クーリングダウンストレッチに長時間かけて、ゆったりと、各ポーズ終了毎に、自分の体に意識を向けて、感じていただく時間を十分にとります。
  • 座位で、呼吸法(腹式呼吸)、漸進的筋弛緩法のプログラムは必須です。
  • 立位での、ゆらし系の体操(例えば、気功のスワイショウ的な体操)は効果的です。
  • 臥位で行う、ストレッチやボディワーク的なプログラムはできるだけ入れる必要があると考えます。そこに自律訓練法的な要素やアロマテラピー的な要素を、アレンジして加えると有効でしょう。

  

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