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連載コラム
2. 自分の歩きの質を高める
歩くということは、いくら運動は嫌い、特に運動はしていないという方でも、一日数千回は行っている、「運動の基本」です。私は運動を指導させていただく中で、その方法、質を意識することは極めて重要なことと捉えています。しかし、多くの人は、自分の歩き方や姿勢、フォームに全く無関心です。例えば、膝、股関節、腰、首などの痛みに悩んでいるという人に歩いていただくと、その原因が歩き方からわかる場合も多く、逆に、歩き方を見ただけで体のどこに痛みがあるか見当がついてしまう場合もしばしばあります。また、外反母趾が長く履いた靴先の形状が原因であったり、高齢者は大腿部の内転筋が弱化し、O脚や失禁の原因になっているケースなども多いのですが、昔バレエをやっていたり、内転筋を使うような歩き方を訓練した人にはそういった悩みは一切ないということを聞いたことがあります。つまり、誰もが1日数千回行う、歩きという運動の質は、1年、10年と積み重なると、体や健康に凄まじい影響を与えると同時に、歩き方ひとつで、体の代謝や消費カロリーもまったく変わってくるということがいえるのです。そう考えると、日々無意識的に歩いている自分の歩きを研究して、その質を高めるということは、非常に重要なことだといえるでしょう。

 以下に歩きの質を高めるポイントを、ご紹介しますので、ご自身の毎日の歩きの中で、試してみて工夫してみましょう。
  • まずは姿勢。良い姿勢とは、横から見て、耳の穴、肩の中央(肩峰)、股関節の外の出っ張り(大転子)、膝の皿のやや後ろ、踝が一直線上にあり、かつ緊張していないということが定義です。誰かに頼んでチェックしてもらい修正するか、鏡や壁を使って良い姿勢を意識付けしましょう。
  • 首のポジション … 頭を程よく後傾し、そこからあごの位置を変えないように意識してあごを引き、その位置をキープします。
  • 肩のポジション … 一般的に、猫背や丸まった背中が多いですから、とにかく、気がついた時に両肩を後ろに引く習慣をつけましょう。
  • お腹のポジション … これも圧倒的に前に出ている方が多いですので、鏡を見て、お腹を引く意識付けを行いましょう。
  • 歩きながら良い姿勢を作るコツ … 天から一本の糸で吊るされながら歩いているイメージを意識しましょう。
  • 良い歩き方 … 1本の幅10cm程度のライン上を歩くようにして、意識を腰において、腰を使って歩きましょう。
 以上、1日1回でも意識してチェックすれば、だんだん習慣となり無意識でも良い歩き方をしているようになってきます。とにかく、こまめに意識することが大事なのです。
(2007.11.1)
  

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