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基本運動
●運動は健康につながるか
 運動は、適切に行われれば、確実に健康を高める効果があります。この「適切に」ということが重要です。不適切な方法で運動を行うと、逆に健康を損ねたり、ケガや痛みなどを増幅してしまうリスクがあるからです。例えば、やり過ぎ、過負荷、無茶、頑張り過ぎなど。
 また、健康増進のための運動方法理論も時代で変わるものです。20年前には、「20分以上継続した、ややきついと感じる、ジョギングでないと最大酸素摂取量(全身持久力)は高められない」、「ウォーキングでは負荷強度が低過ぎて効果がない」といわれていましたが、現在では、「ジョギングの運動強度は必要がなく、むしろリスク」、「10分程度のウォーキングでも、2回行えば、20分のウォーキングと同等の効果がある」というセオリーに変わってきています。ですから、正しい方法、情報にもとづき、できれば専門家の指導のもとに運動を行うことが良いでしょう。

  例えば、「メタボリックシンドロームは、30分の継続した息のはずむ程度のウォーキング(速歩)を週5日以上、3か月継続して行えば、内臓脂肪が減少し、改善する」という複数の研究からの明確なエビデンスがありますし、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などについても、医学分野の「運動療法テキスト」にその改善効果が明確に示されています。
また、腰痛、肩こりなどの不定愁訴も、ストレッチ、筋力トレーニング、ウォーキングなどの運動で改善することが企業などの改善取り組み事例のレポートや教室アンケートなどの実例で示されています。
 あわせて、うつ病などの心の病でも、服薬のみの治療より、運動を定期的に実践したのみの方が、寛解率が約30%高く、再発率も約30%低いというエビデンスがありますし、高齢者の介護予防教室でも、3か月の筋トレで、筋力が平均21.7%向上し、介護認定レベルも軒並み1?3程度低くなったり、介護保険を受けなくてもよい身体機能に改善するということが報告されています。

 このように、私たちの心身は、適度に動かすことによってその機能が正常に働くように造られています。生涯を通じて、より健康で活動的な生活を送るために、日常生活で適切に運動を取り入れ、無理なく実践していくことが大変重要です。

  

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