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基本運動
●なぜ運動は必要か
現代は、便利さとかスピード、肉体労働からの解放をひたすら追求してきた文明の恩恵で、私たちの日常運動(身体活動)量は激減し、飽食の時代とあいまって、医学の進歩で克服した(と思われた)伝染病に代わって、運動不足病→成人病→生活習慣病→メタボリックシンドローム、といった疾病構造が席捲しています。
本来、運動=スポーツではなく、運動とは、毎日の生活そのものであり、通勤したり、家事をしたり、暮らしの中で体を動かす身体活動すべては"運動"そのものです。しかし、運動に対して、苦手、面倒、疲れるなどといったネガティブなイメージを思い浮かべてしまうのは、生活の利便化の方向性、また学校体育のカリキュラム、評価などのあり方にも起因しているかもしれません。運動が、訓練的に、競技的に、成長期限定として位置づけされてきたは、歴史的に仕方のないことなのかもしれません。多くの現代人が運動を身近なものとして取り入れることが難しいのは、個人的なライフスタイルの問題でもありますが、社会環境の整備が伴っていないことも大きな問題です。
運動は、私たち人間にとって本能的欲求であり、心と体を快適・爽快にし、身体機能の維持向上や代謝、内分泌、自律神経などの本来のはたらき(恒常性ホメオスタシス)を正常に保つために必要不可欠なものだということは、様々な分野の研究から明確なエビデンスに裏付けられています。メタボリックシンドロームの、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症、また、腰痛、肩こりに象徴される不定愁訴、さらには、自律神経失調症やうつなどの心の病に至るまで、これらの予防や改善には、適度に運動を生活に取り入れた生活習慣が大切です。
国も"1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ"といったスローガンを掲げ、まずは運動を!と啓発を行っています。平均寿命が伸び、高齢化社会が現実となった今、生涯健康でいるためにも、やはり毎日、体をできるだけ、適度に動かすことは大変重要なことなのです。
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